とにかく早く、簡単に空き家を売却するには?

空き家を早期に売却する方法として、不動産業者による「直接買取」があります。この方法は仲介と違い、買主様を探す手間が省けますので早い場合であれば、ご相談から1週間後には現金化出来る事もあります。

ただし、買取を行う不動産業者は一般的に、リフォームなどを行った上で転売する事を目的として売主様より買取ますので、仲介での売却に比べ売却金額が低くなる傾向があります。

以下、買取によるメリット・デメリットです。

【メリット】
・とにかく早く確実に現金化出来る。

・売却後のトラブルが一切無い。

・売却にかかる手間が仲介と比べ格段に少ない。

・売却にかかる費用負担が原則無い。(税金は除きます。)

【デメリット】
・売却金額が仲介での売却に比べ低くなる傾向がある。

以上の様に売却金額以外の部分では、買取は圧倒的に有利な方法です。しかし当然ながら、売主様の立場からすれば同じ不動産を売却するのであれば、金額は高い方が良いに決まっています。買取を依頼する場合には、それを踏まえてでも、早く売却する、もしくは手間なく売却する必要があるのか、という事です。

売主様からのご希望があれば、当社でも直接買取を行っていますし、原則としてどんな不動産でも買取をお断りするケースはありません。(金額の大小はあります。)しかし、すぐに手間なく売れそうなケースでは仲介をお勧めする事があります。逆にこれまで当社で買取を行ってきたケースでは、どちらかと言うと少し複雑なケースが多かった様に思います。

例えば、

・早く売却する事で税金を大幅に節税出来る場合

・現状のままでは売却出来ずに、売却する為の費用負担が大きい場合

・権利関係が複雑で、「今」売却する必要がある場合

・所有者が高齢で、「今」売却する必要がある場合

・一般の方に売却するには、売却後のリスクが高い場合

・不動産会社の努力によって不動産価値を上げる事が出来る為に、仲介金額と買取価格がほぼ変わらない場合

など、買取を選択するべき理由が明確なケースです。

不動産会社のビジネス的な側面から言えば、買取は仲介と比べ会社が背負うリスクが大きい為に、そのリターンも仲介手数料以上のものを求めます。しかし、そのリターンを受ける為に、売主様に損をさせてしまっては仕事をする意味がありません。買取の場合、一見すると売主様と買主(当社)は利益相反の関係になってしまいますが、だからこそウィンウィンの関係でなければいけないと思っています。地域における不動産会社の役割とは、地域にとっての不動産として良い循環を手助けする事だと思うのです。

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