あっという間に年の瀬が迫り、当社の今年の営業日も残すところ2日となりました。本日、私が担当している案件の決済が終われば会社しても今年の取引は終了です。今年は大きなトラブルもなく、良い取引に恵まれました。当社へご依頼下さったたくさんの売主様、本当にありがとうございました。
今年の福島市の不動産相場は、震災明けから続く被災者の方々の需要が続き、ここ5年程度の中では比較的高いものであったと思います。特に秋口あたりまでは昨年の勢いそのままに高い水位で動いていた様に思います。それが冬に入るにつれて少しづつ沈静化し始め現在まで続いています。
不動産売買は需要期というものが非常に緩やかだと感じます。1年を通じてこの時期が非常に忙しいといった波はさほどありません。しかしながら、年末年始(12月半ば〜1月半ば)だけは少し静かになります。さすがに年末年始の1年でも最も忙しい時期に大きな取引である不動産売買を行おうとする方が少ないからでしょう。ですから冬に入るにつれて沈静化していった今の状況が年明けどの程度戻るかは未知数です。
しかしながら、今の需要を押し上げた被災者の方々の1/3ほどはすでに居住用の不動産を購入されたと聞きます。また保証金額の割合を考えると、特に高額な保証金を保証された方々のほとんどは既に何らかの居住用不動産を購入されたと予測されます。そう考えれば平成25年頃から動いていた高額な物件は少しづつ動きづらくなるかもしれません。そしてそれに釣られる様に、全体の相場も緩やかに下がっていくだろうと考えられます。
売主様にとっては同じものを売却するならば、金額は高い方が良いに決まっています。先が下がり相場だと考えられるのであれば、来年は特にその波に敏感になり、売主様へ出来る限り最適なタイミングをご提案しなければならないと思っています。
来年はどのような動きになるのか、お休み中は平積みされた沢山の本を読みながら英気を養いたいと思います。来年の営業開始は1月6日からです。
皆様、良いお年をお過ごし下さい。
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